「テイクアウトが消費税1%になったら、店内と同じ税込価格で売っても大丈夫?」
結論からいうと、店内飲食とテイクアウトの税込価格を同じにすることは可能です。
ただし、税込価格が同じでも適用される税率は異なります。
政府案が実施された場合、原則として店内飲食は10%、対象となる持ち帰り飲食料品は1%です。
同額で販売する場合も、注文時の確認や税率別の売上管理が必要です。
店内飲食|税率10%
1,100円
税抜1,000円+税100円
持ち帰り|税率1%(案)
1,010円
税抜1,000円+税10円
同じ税抜1,000円で販売した場合の例。この場合は税込価格に90円の差が出ます。
逆に、同じ税込価格にする場合は、税抜売上が異なります。
どちらが適しているか、具体例で見ていきましょう。
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スマレジの公式資料を無料で確認する資料ダウンロード店舗の運用をオンラインで相談するオンライン相談・ショールーム見学今のレジで対応できる場合、買い替える必要はありません。テイクアウト1%でも、税込価格は店内と同じでいい
現行の軽減税率制度でも、店内と持ち帰りで税込販売価格を同じにすることが認められています。
店内と持ち帰りの価格をどうするかは、原則としてお店の判断で決められます。
「持ち帰りは減税されるから、必ず安くしないといけない」というわけではありません。
ただし、レシートや帳簿の処理まで同じにしてよいわけではありません。
価格が同じでも税率は異なります。
お客様が店内で食べるのか持ち帰るのかを確認し、販売時点の適用税率で区分経理・申告する必要があります。
値付けは3パターン|税込同額・別価格・今の価格を維持
迷ったら「何を同じにするか」で整理しましょう。
① 税抜価格を同じにする
1,100円 / 1,010円
店内/持ち帰り
税抜1,000円で統一。支払額が異なる。
② 税込価格を同じにする
1,100円 / 1,100円
店内/持ち帰り
会計額は同じ。税抜売上が異なる。
③ 現在の持ち帰り価格を維持
1,100円 / 1,080円
店内/持ち帰り
持ち帰りの税込価格を据え置く例。
いずれも税抜1,000円を出発点とした説明用の数値例です。③は現行8%の税込1,080円を維持するケースで、税率変更後の税抜売上は変わります。
どれが一律に正しいわけではなく、客層、競合、容器代、注文方法などで選ぶ必要があります。
税込1,100円で統一すると税抜売上はどうなる?
実はここが値付けの大きな違いです。
たとえばハンバーガーを店内・持ち帰りともに税込1,100円で販売する場合、税抜売上を概算すると次のとおりです。
| 項目 | 店内飲食 | テイクアウト |
|---|---|---|
| 税率 | 10% | 1%(案) |
| 税込価格 | 1,100円 | 1,100円 |
| 税抜売上の目安 | 1,000円 | 約1,089円 |
| 消費税相当額の目安 | 100円 | 約11円 |
税込から逆算した概算です。計算は1,100÷1.10、1,100÷1.01。税額計算や端数処理の設定により実際の帳票上の数値は異なる場合があります。
同じ1,100円を受け取っても、税抜売上には約89円の違いが出ます。

ただし差額89円がそのまま利益になるわけではありません。
容器代・調理・配達・決済手数料なども含めて収支を判断する必要があります。
今の持ち帰り税込1,080円を変えない場合は?
現行8%で税抜1,000円、税込1,080円の商品を、そのまま税込1,080円で売り続けるとします。
1%になれば税抜売上は約1,069円となり、税抜価格を同じにしているわけではありません。
「税込価格の据え置き」と「税抜価格の据え置き」は別の話です。
メニューにはどう書く?税込価格の表示例
価格を決めたら、店頭のメニューやPOP、注文画面も合わせて整理しましょう。

説明用の価格例です。実際のメニューや表示方法は店舗で設定した販売額に合わせます。
一般に、消費者へ価格をあらかじめ表示する場合は、税込価格を示すことが原則です。
今回の減税案では、税率変更前後の総額表示について期間限定の特例も予定されています。
ただし、特例を利用する場合でも、表示額と実際に支払う額をお客様が取り違えない案内が大切です。
施行時期と特例の適用条件は、最終的な法律・公式案内に合わせて確認しましょう。
同じ税込価格でも、レジ会計で確認する4つのこと
税率の異なる売上を正しく記録できることが重要です。
たとえば、スマレジには商品ごとに税設定を行い、販売時に店内・持ち帰りを選択する機能があります。
スマレジ・ウェイターにも注文時の税率選択や、税込単価をそれぞれ登録する方法が案内されています。
一方で、税率変更のためだけにスマレジの有料プランを契約しなければならないわけではありません。
今のレジで必要な会計処理ができるなら、そのまま使う選択肢もあります。
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スマレジの公式資料を無料で確認する資料ダウンロード店舗の運用をオンラインで相談するオンライン相談・ショールーム見学今のレジで対応できる場合、買い替える必要はありません。飲食店が始めたい5つの準備
価格改定を検討する前に、まず現状を一覧にしましょう。
- 現在の税込・税抜価格を記録する。 店内と持ち帰りの両方を書き出します。
- 税込を統一するか決める。 税抜売上とコストも比較します。
- レジの税率設定・販売単価を確認する。 機器とアプリの両方を点検します。
- メニューや注文画面の価格表示をそろえる。 店頭・ネット注文・デリバリーの表示も確認します。
- 会計テストを行う。 店内・持ち帰りをそれぞれ会計し、レシートと売上集計を確認します。
よくある質問
Q. 持ち帰りは必ず店内より安くしなければいけませんか?
いいえ。税込価格を同じにする方法も認められています。
ただし、異なる税率で区分経理する必要があります。
Q. 税込価格が同じなら税率も同じですか?
同じではありません。
店内飲食と持ち帰りでは、取引内容に応じた税率を適用します。
Q. 店内・持ち帰りで値札を分けても問題ありませんか?
異なる税込価格を設定することも可能です。
お客様が支払う価格を誤認しないよう、明瞭に表示しましょう。
Q. 今のレジを買い替える必要がありますか?
必ずしも必要ありません。
現行レジの複数税率・単価設定・税率別売上集計の対応状況を確認しましょう。
Q. 1%はいつから決まっているのですか?
2026年10月23日時点では、2027年4月から2年間を想定する政府案が国会審議中です。
正式な成立・施行内容が発表された場合には、税率や価格表示の条件を改めて確認してください。
まとめ|「税込同額」でも税率別の売上管理は必要
持ち帰りの消費税率が1%になっても、店内と税込価格を統一できます。
ただし、同じ税込価格でも税抜売上は異なり、会計では税率を分ける必要があります。
同額にするか、別価格にするかを決めるときは、お客様へのわかりやすさと、店舗の収支・会計作業の両面から考えてみましょう。
レジの見直しは、必要な機能が今の環境では不足しているときに検討すれば十分です。
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