エアレジって本当に便利なの？無料で使えるみたいだけど、デメリットもあるのかな？
エアレジは、株式会社リクルートが提供するクラウド型のPOSレジアプリです。
初期費用や月額料金がかからず、手軽に導入できることから、飲食店や小売店を中心に多くの事業者が利用しています。
しかし、iOS端末しか対応していないことや、周辺機器のコストが発生することなど、事前に知っておくべき注意点もあります。
この記事では、エアレジのメリットとデメリットを詳しく解説します。
どんな業種に向いているのか、導入時に気をつけるべきポイントについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
エアレジとは？基本概要
提供元とサービスコンセプト
エアレジは、リクルートが運営する「Air ビジネスツールズ」の一環として提供されています。
導入コストを抑えつつ、売上管理やキャッシュレス決済の導入をスムーズに行うことを目的としています。
アプリ自体は無料で利用でき、必要に応じて周辺機器を購入することで本格的なレジ環境を構築できます。
料金体系（無料の範囲）
本当に無料で使えるの？あとから料金が発生したりしないのかな？
エアレジは、アプリのダウンロードや基本機能の利用が完全無料です。
ただし、以下のような費用が発生するケースがあります。
- レシートプリンターやキャッシュドロアなどの周辺機器の購入費用
- キャッシュレス決済を導入する場合の決済手数料（Airペイなど）
- 有料の会計ソフトと連携する際の追加費用
そのため、基本的なレジ機能だけを利用するのであれば無料ですが、周辺機器や追加サービスを利用する場合は、別途コストがかかる点に注意が必要です。
対応端末とシステム要件
エアレジは、iPhoneやiPad専用のアプリです。
Android端末では利用できないため、すでにAndroidのタブレットやスマートフォンを使用している場合は、新たにiOS端末を準備する必要があります。
また、クラウド型のサービスのため、安定したインターネット環境が必須です。
対応端末の要件は以下の通りです。
- iOS 14.0以上を搭載したiPhoneまたはiPad
- Wi-Fiまたはモバイルデータ通信が可能な環境
エアレジのメリット
エアレジは、無料で利用できるだけでなく、業務の効率化やキャッシュレス決済への対応など、多くのメリットがあります。
ここでは、エアレジを導入することで得られる主なメリットを詳しく解説します。
1. コストを抑えて導入できる
エアレジの最大の魅力は、初期費用や月額料金が一切かからないことです。
一般的なPOSレジシステムは、導入時に数万円～数十万円のコストが発生することが多いですが、エアレジならiPhoneやiPadさえあればすぐに使い始めることができます。
ただし、レシートプリンターやキャッシュドロアなどの周辺機器は別途購入が必要になるため、必要な機器を事前に確認しておくことが大切です。
2. シンプルで使いやすい操作性
エアレジは、直感的なタッチ操作で簡単に使えるのが特徴です。
商品登録や会計処理がスムーズに行え、POSレジの操作に慣れていない人でも短時間で使いこなせるようになります。
- タッチパネルでの簡単な会計操作
- 割引設定や複数税率にも対応
- 研修なしでもすぐに使えるシンプルなデザイン
3. 売上や在庫管理が簡単にできる
エアレジには、売上管理や在庫管理の機能が搭載されています。
会計データがリアルタイムで記録され、日別・月別の売上分析も簡単に行えます。
- 売上データをリアルタイムで集計
- 在庫管理機能で商品の販売状況を把握
- 売上データをCSVで出力し、帳簿作成の負担を軽減
特に、複数店舗を運営している場合でも、すべての店舗の売上を一元管理できるため、経営判断のスピードが向上します。
4. キャッシュレス決済に対応できる
エアレジは、同じリクルートグループの「Airペイ」と連携することで、クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、多彩な決済方法に対応できます。
- クレジットカード（VISA、Mastercard、JCBなど）
- 電子マネー（Suica、PASMO、iD、QUICPayなど）
- QRコード決済（PayPay、d払い、楽天ペイなど）
5. 会計ソフトと連携できる
エアレジは、freee、マネーフォワード、弥生会計などのクラウド会計ソフトと連携が可能です。
売上データを自動で会計ソフトに反映させることで、経理業務の負担を大幅に軽減できます。
- 売上データをワンクリックで会計ソフトに連携
- 手作業でのデータ入力を削減
- 経理業務の効率化に貢献
エアレジは、無料で導入できるだけでなく、使いやすさや業務効率化の面でも多くのメリットがあります。
特に、小規模な飲食店や小売店にとっては、低コストでキャッシュレス決済や売上管理を強化できる点が大きな魅力です。
エアレジのデメリット
エアレジは無料で導入でき、使いやすいPOSレジですが、いくつかのデメリットもあります。
ここでは、実際に使用する際に気をつけるべきポイントを解説します。
iOS専用でAndroidでは使えない
エアレジは、iPhoneやiPad専用のアプリのため、Android端末では利用できません。
すでにAndroidのタブレットやスマートフォンを使用している場合は、新たにiOS端末を購入する必要があります。
- 対応端末：iOS 14.0以上のiPhoneまたはiPad
- Android端末は非対応
周辺機器の購入が必要
エアレジ自体は無料ですが、実際に業務で使うには周辺機器が必要になることが多いです。
例えば、レシートを発行するためには専用のレシートプリンターが必要です。
- レシートプリンター：約2〜5万円
- キャッシュドロア：約1万円前後
- バーコードリーダー：約1〜3万円
特に、レシートを発行する必要がある業種では、周辺機器の費用がかかる点に注意が必要です。
決済方法に制限がある
エアレジは、クレジットカード決済を導入する場合、「Airペイ」との連携が必要になります。
しかし、クレジットカードの分割払いやリボ払いには対応していません。
- 対応している支払い方法：一括払いのみ
- 分割払い・リボ払いには非対応
Wi-Fi環境が必要で、通信が不安定な場合がある
エアレジはクラウド型のPOSレジのため、インターネット接続が必須です。
Wi-Fiが不安定な環境では、データの同期が遅くなったり、アプリの動作が不安定になることがあります。
- 通信環境が悪いと、会計処理が遅れる可能性がある
- オフラインでは一部の機能しか使えない
イベント出店や移動販売など、Wi-Fiが安定しない場所での使用を考えている場合は、事前に通信環境を確認する必要があります。
5. サポート対応にばらつきがある
エアレジは基本的に無料で利用できるため、サポート体制は他の有料POSレジと比べると手厚くはありません。
一部のユーザーからは、問い合わせ対応に時間がかかるという声もあります。
- 公式のヘルプページやFAQは充実している
- 問い合わせ対応に時間がかかる場合がある
トラブル時にすぐに対応してほしい場合は、事前にサポート体制を確認しておくと安心です。
エアレジには多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットや注意点もあります。
特に、iOS専用であることや、周辺機器のコストがかかる点、Wi-Fi環境が必要である点は導入前にしっかり確認しておく必要があります。
エアレジが向いている業種・向いていない業種
エアレジはシンプルで使いやすいPOSレジですが、すべての業種に最適とは限りません。
ここでは、エアレジが向いている業種と向いていない業種を解説します。
エアレジが向いている業種
エアレジは、比較的シンプルな会計処理で運営できる業種に適しています。
特に、以下のような店舗ではコストを抑えながら便利に活用できます。
飲食店（カフェ・バー・小規模レストラン）
- 注文ごとにシンプルな会計処理が可能
- 「Airペイ」と連携すればキャッシュレス決済にも対応できる
- クラウド管理で売上データをリアルタイムに確認できる
小売店（アパレル・雑貨店・美容関連ショップ）
- 商品の売上管理ができる
- 在庫管理機能が利用できる
- iPadのタブレットPOSとして活用できる
個人事業主・フリーランス（イベント出店・移動販売）
- iPadやiPhoneさえあればすぐに利用可能
- 決済手段を柔軟に増やせる（現金・クレジット・QR決済など）
- 初期費用ゼロでスタートできる
エアレジが向いていない業種
一方で、エアレジでは十分な機能を提供できない業種もあります。
高機能なPOSが必要な業種（大型レストラン・ホテル・スーパー）
- 複雑なオーダー管理が必要な場合、機能が不足する
- 広い店舗での運営には専用端末やネットワーク環境の整備が必要
- スーパーなどでは、セルフレジやポイント管理が必須になるため、エアレジでは対応が難しい
Android端末を使用している店舗
- エアレジはiOS専用のため、Android端末では利用できない
- すでにAndroidのPOSシステムを導入している場合、乗り換えコストがかかる
高度な在庫管理や分析が必要な業種
- エアレジの在庫管理機能はシンプルなため、細かい管理が必要な業種には不向き
- 売上データの分析機能は基本的なレベルにとどまる
エアレジは、カフェ・小売店・イベント出店など、シンプルなPOS機能を求める業種に最適です。
一方で、大型店舗や高度な在庫管理が必要な業種では、より高機能なPOSレジを選ぶのが賢明でしょう。
導入コストに直結する手数料については、【Airレジの手数料は高い？お得に導入するポイント】で詳しく解説しています。
エアレジの口コミ・評判
エアレジは多くの店舗で導入されており、利用者の口コミもさまざまです。
ここでは、エアレジの良い口コミと悪い口コミを紹介しながら、実際の評価を見ていきましょう。
良い口コミ
操作が簡単で使いやすい
- 「初めてPOSレジを導入しましたが、直感的な操作で使いやすいです。」
- 「スタッフへのレジ操作の説明がほとんど必要なく、すぐに使えました。」
導入コストがかからない
- 「無料でここまで使えるのはすごい。開業時のコストを抑えられました。」
- 「Airペイと一緒に使えばキャッシュレス決済もスムーズで、お客様の満足度も上がりました。」
クラウド管理でどこからでも売上を確認できる
- 「遠隔地からでもリアルタイムで売上が見られるので、経営の判断がしやすくなりました。」
- 「複数店舗の売上を一括管理できるのが便利です。」
悪い口コミ
Wi-Fi環境が悪いと動作が不安定
- 「レジの会計中にWi-Fiが不安定になり、処理が遅れることがあった。」
- 「オフラインでは使えない機能が多いので、通信環境が悪いと困る。」
Android端末では使えない
- 「Androidのタブレットを使っているので、エアレジが使えず残念。」
- 「iPadを新しく買わなければならなかったので、結局コストがかかった。」
追加機器のコストがかかる
- 「無料なのは良いけど、レシートプリンターやキャッシュドロアを揃えると意外とお金がかかる。」
- 「最初は無料で使えると思っていたけど、結局いろいろ買い足すことになった。」
口コミの総合評価
エアレジは、使いやすさと導入コストの低さが高く評価されている一方で、Wi-Fi環境や追加機器のコスト、iOS専用といったデメリットも指摘されています。
無料で手軽に導入できる反面、店舗の規模や通信環境によっては不便を感じることもあるため、事前にデメリットを理解した上で導入することが大切です。
エアレジ導入時のポイントと注意点
エアレジは無料で導入できるPOSレジアプリですが、スムーズに運用するためには、事前に準備しておくべきポイントがあります。
ここでは、導入時に注意すべき点を解説します。
1. iOS端末の準備
エアレジはiPhoneやiPad専用のアプリなので、Android端末では使用できません。
すでにiOS端末を持っていない場合は、新たに購入する必要があります。
- 対応端末：iOS 14.0以上のiPhoneまたはiPad
- 推奨端末：iPad（画面が大きく、レジ操作がしやすい）
2. 周辺機器の選定
エアレジをより快適に使うためには、周辺機器の準備が必要になることがあります。
どの機器を導入するかは、店舗の業務形態によって変わります。
| 機器 | 必要な業種・用途 | 価格帯（目安） |
|---|---|---|
| レシートプリンター | 飲食店・小売店 | 2〜5万円 |
| キャッシュドロア | 現金会計を行う店舗 | 1〜2万円 |
| バーコードリーダー | 商品管理が必要な小売店 | 1〜3万円 |
3. 安定したインターネット環境を用意する
エアレジはクラウド型のPOSレジなので、インターネット接続が必須です。
Wi-Fi環境が不安定だと、会計処理に時間がかかったり、データが正常に同期されなかったりすることがあります。
- 推奨環境：光回線＋Wi-Fiルーター
- モバイルWi-Fiの使用：可能だが、通信が不安定にならないか事前に確認
4. 連携サービスの活用
エアレジは、Airペイや会計ソフトと連携することで、さらに便利に使うことができます。
導入時には、どのサービスと連携させるかを考えておくとスムーズです。
| サービス | 主な機能 |
|---|---|
| Airペイ | クレジットカード・電子マネー・QR決済の導入 |
| freee / マネーフォワード / 弥生会計 | 売上データの自動連携・経理業務の効率化 |
エアレジを導入する際は、iOS端末や周辺機器の準備、Wi-Fi環境の確認、連携サービスの活用を意識することが大切です。
これらをしっかり準備しておけば、スムーズに運用をスタートできます。
【まとめ】
エアレジは、無料で使える手軽さや、シンプルな操作性が魅力のPOSレジアプリです。
一方で、iOS端末が必須だったり、Wi-Fi環境に左右される点には注意が必要です。
ここで、もう一度メリットとデメリットを振り返ってみましょう。
【エアレジのメリット】
・無料で導入できる（初期費用・月額料金ゼロ）
・シンプルな操作で、初心者でも使いやすい
・売上や在庫管理がリアルタイムでできる
・Airペイとの連携でキャッシュレス決済に対応
・会計ソフトと連携すれば、経理作業が効率化
【エアレジのデメリット】
・iPhoneやiPadが必要で、Androidでは使えない
・レシートプリンターやキャッシュドロアなど、周辺機器のコストが発生
・Wi-Fi環境が不安定だと、動作が遅くなることがある
・クレジットカードの分割払い・リボ払いには対応していない
・問い合わせ対応に時間がかかることがある
【どんな人・業種に向いている？】
✔ カフェやバー、個人経営の飲食店
✔ 小規模なアパレル・雑貨店
✔ イベント出店・移動販売をする個人事業主
一方で、以下のような業種には向いていません。
✖ スーパーや大型レストランなど、高度なPOS機能が必要な業種
✖ すでにAndroid端末を使用している店舗
✖ 通信環境が不安定な場所で営業する業種
※上記のような環境の場合は、スマレジやSquareレジがおすすめです。
エアレジは、コストをかけずにPOSレジを導入したい人には最適な選択肢です。
ただし、周辺機器のコストや通信環境の安定性などを考慮し、自分のビジネスに合っているかをしっかり検討することが大切です。
