「エアレジは無料で使える」と聞いたけれど、決済手数料はどうなっているの?
と思ったことはありませんか?
クレジットカード決済やQRコード決済を導入する際に、どのくらいの手数料が発生するのかは事前に知っておきたいポイントです。
結論から言うと、Airレジ自体には決済手数料はかかりませんが、Airペイを利用することで決済手数料が発生します。
この記事では、エアレジの基本料金・決済手数料の詳細・割引プログラム・他社との比較を詳しく解説します。

エアレジの基本料金と決済手数料の仕組み


エアレジの基本料金は無料
エアレジは、初期費用・月額料金が0円で利用できるPOSレジアプリです。
導入に必要なのは、iPadまたはiPhoneと、決済を利用する場合はAirペイの専用カードリーダーのみ。
費用項目 | 料金 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額料金 | 0円 |
振込手数料 | 0円(※ゆうちょ銀行は非対応) |

エアレジの決済手数料の仕組み
エアレジ単体では手数料は発生しませんが、Airペイを利用したキャッシュレス決済には手数料がかかります。
【決済手数料の基本構造】
- 標準手数料:3.24%
- 一部決済方法(COIN+など)は 1.08%
決済手数料の計算方法は、以下の通りです。
決済金額 × 手数料率 = 手数料額(小数点以下切り捨て)
例えば、10,000円のクレジットカード決済(手数料3.24%)の場合、
10,000円 × 3.24% = 324円
実際の入金額:10,000円 - 324円 = 9,676円
振込手数料・追加費用の有無
エアレジの売上金の振込手数料は無料ですが、振込先にゆうちょ銀行を指定することはできません。
また、決済をスムーズに行うために、レシートプリンターやキャッシュドロアが必要になる場合があり、これらは別途購入が必要です。
費用項目 | 料金 |
---|---|
振込手数料 | 0円(ゆうちょ銀行は非対応) |
レシートプリンター | 20,000円〜 |
レシートプリンター | 10,000円〜 |

エアレジの決済手数料一覧(決済方法ごとに解説)


エアレジ(Airペイ)では、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済、共通ポイント決済など、全74種類の決済方法に対応しています。
ここでは、決済方法ごとの手数料を一覧で紹介します。
クレジットカードの手数料
クレジットカード決済は、一律3.24%の手数料が適用されます。
カードブランド | 手数料 |
---|---|
Visa | 3.24% |
Mastercard | 3.24% |
JCB | 3.24% |
American Express | 3.24% |
Diners Club | 3.24% |
Discover | 3.24% |
- 手数料は業種や売上規模に関係なく一律
- 分割払いやリボ払いには非対応(すべて一括払いのみ)

電子マネーの手数料
電子マネー決済も一律3.24%です。
電子マネー | 手数料 |
---|---|
iD | 3.24% |
QUICPay | 3.24% |
交通系IC(Suica、PASMO など) | 3.24% |
- 交通系ICカードも利用可能(全国のSuica・PASMOエリア対応)
- PiTaPaは対応していないため注意

QRコード決済の手数料
QRコード決済は、3.24%または0.99%と決済手段によって異なります。
QRコード決済 | 手数料 |
---|---|
PayPay | 3.24% |
d払い | 3.24% |
楽天ペイ | 3.24% |
au PAY | 3.24% |
COIN+ | 1.08% |
- COIN+は特別手数料(0.99%)で利用可能
- 主要なQR決済サービスに対応し、国内利用者が多い決済方法を網羅

決済手数料ディスカウントプログラムとは?


決済手数料が2.48%に引き下げ
これまでエアレジのクレジットカード決済手数料は一律3.24%でしたが、2024年12月2日から、2.48%に引き下げられるプログラムが始まります。
決済方法 | 旧手数料 (〜2024年12月1日) | 新手数料 (2024年12月2日〜) |
---|---|---|
Visa / Mastercard | 3.24% | 2.48% |
JCB / American Express | 3.24% | 2.48% |
Diners Club / Discover | 3.24% | 2.48% |

ディスカウントプログラムの適用条件
このプログラムは、中小企業庁が定める中小事業者の基準を満たす店舗が対象となります。
▶ 対象となる業種・事業規模
- 小売業:資本金5,000万円以下、または従業員50人以下
- サービス業:資本金5,000万円以下、または従業員100人以下
- 飲食業:資本金5,000万円以下、または従業員50人以下
▶ 対象外となる業種
- 不動産業、ホテル・旅館業、鉄道、タクシー、路線バス、引越し業、旅行代理店など

申し込み方法と審査について
このプログラムを適用するには、申し込みと審査が必要です。
申し込み手順
- Airペイ管理画面からプログラム申請
- 審査書類の提出(事業規模を証明する書類)
- 決済ブランドごとに審査が行われる
- 審査完了後、管理画面で手数料の変更を確認
審査結果の通知
- 申請後、各決済ブランド(Visa、Mastercard、JCBなど)が審査を行い、結果はAirペイ管理画面やメールで通知される
適用開始時期
- 審査が完了し次第、新しい手数料(2.48%)が適用される

プログラムの注意点
このプログラムには、いくつかの注意点があります。
✔ 審査条件は決済ブランドごとに異なる(Visaは通過してもJCBは通らない場合がある)
✔ 審査に通らなかった場合は、従来の3.24%が適用
✔ プログラムは予告なく変更・終了される可能性がある

エアレジの手数料と他社サービスの比較


主要な決済サービスとの手数料比較
エアレジ(Airペイ)と、よく比較されるSquare、STORES決済の手数料やコストを一覧にまとめました。
サービス名 | クレジットカード | 電子マネー | QRコード |
---|---|---|---|
エアレジ(Airペイ) | 2.48%※ | 3.24% | 3.24% |
Square | 2.5%※ | 3.25% | 3.25% |
STORES決済 | 1.98%~※ | 1.98% (※QUICPay・IDは3.24%) | 3.24% |
スマレジ(PAYGATE) | 1.98%~※ | 3.24% | 2.00%~ |
比較ポイント
- 手数料はエアレジ・STORES決済が3.24%、Squareは3.25%とわずかに高い
- エアレジは「決済手数料ディスカウントプログラム」で2.48%に引き下げ可能
- 振込手数料はどのサービスも無料(ただし、エアレジはゆうちょ銀行非対応)
- 対応決済方法が最も多いのはエアレジ(74種類の決済手段に対応)

エアレジのメリット・デメリット
エアレジのメリット
- 初期費用・月額費用が無料(導入コストを抑えられる)
- 決済手数料が業界最安水準(2.48%適用可)
- 対応決済方法が豊富(クレカ・電子マネー・QR・共通ポイント)
- 会計ソフトとの連携もスムーズ(freee、マネーフォワードなど)
エアレジのデメリット
- ゆうちょ銀行への振込が不可(他の銀行を利用する必要あり)
- 一部の決済手段(COIN+など)以外は手数料3.24%と若干高め
- ディスカウントプログラムの適用には審査が必要

手数料だけでなく、全体のサービス内容や特徴については【Airレジのメリット・デメリット徹底解説】もぜひご覧ください。
エアレジの導入手順とコストを抑える方法


エアレジの導入手順
エアレジを導入するには、申し込み・機器の準備・設定の3つのステップがあります。
導入の流れ
- 申し込み
- Airペイの公式サイトから申し込みを行う
- 必要書類(本人確認書類、銀行口座情報など)を提出
- 審査完了後、専用カードリーダーが送付される
- 機器の準備
- iPadまたはiPhoneを用意(Airペイアプリをインストール)
- レシートプリンター、キャッシュドロア(必要な場合)を準備
- 初期設定と決済テスト
- AirペイアプリとカードリーダーをBluetoothで接続
- 試験決済を行い、問題なく動作するか確認

無料で導入するためのポイント
エアレジは基本無料で使えますが、いくつかの条件を満たすことでさらに初期費用を抑えられます。
✔ iPadやiPhoneをすでに持っていれば追加費用なし
✔ 専用カードリーダーが無料提供されるキャンペーンを活用
✔ レシートプリンターやキャッシュドロアは必須ではない
▶ 無料で導入する方法の例
- 既存のiPadを使用し、Airペイのキャンペーンで無料カードリーダーを入手
- レシート発行はメール送信で対応し、プリンターを購入しない
- QRコード決済をメインにし、キャッシュドロアなしで運用

手数料を抑えるための活用法
エアレジの決済手数料を抑えるには、以下の方法が効果的です。
✔ 「決済手数料ディスカウントプログラム」を活用する(2.48%適用)
✔ 手数料が低い決済方法を優先的に使用する(COIN+は1.08%)
✔ 一定額以上の売上がある場合、振込回数を減らして管理を簡単にする
▶ コスト削減の具体例
- 3.24%の決済手数料がかかるカード決済よりも、QR決済(COIN+ 0.99%)を積極的に利用
- ディスカウントプログラムの審査を受けて、手数料2.48%に引き下げ
- 必要最小限の機器で運用し、追加費用を抑える

まとめ
この記事では、エアレジの手数料について詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを整理しておきます。
- 初期費用・月額料金はかからない
- 専用カードリーダーが無料になるキャンペーンもある
- クレジットカード・電子マネー・QR決済の基本手数料は3.24%
- 決済手数料ディスカウントプログラムを活用(2.48%に引き下げ可能)
- 必要最小限の機器で運用し、追加コストを抑える
